「写ルンです」を構えてブランコに乗る二人組の写真

【基本編】富士フイルム担当者が直伝!「写ルンです」の失敗しない撮り方と現像方法

プリントデイズマガジン編集部のMです。SNSでもよく見かける「写ルンです」。買ってみたはいいものの、「正しい使い方がわからない」「撮ったら真っ暗だった!」という方も多いのではないでしょうか?そこで今回は、「写ルンです」の基本をお伝えします!これさえ読めば、「写ルンです」をもっと楽しく撮影できます!

「写ルンです」について

「写ルンです」は27枚撮り。誰でもかんたんに撮影ができる「レンズ付きフィルム」です。

「写ルンです」各パーツを説明する画像。フィルムカウンターは、シャッターを押すごとに数字が減っていきます。「0」になり空回りすると撮影終了。筐体上部にシャッターボタン、パイロットランプがついています。筐体の正面にレンズがあり、正面から見て左側にストラップホルダー、右側にフラッシュとフラッシュスイッチがあります。フラッシュを入は上に、切るときは下にスライドさせます。筐体の背面にファインダーがあり、ここから撮りたいものを見ます。背面右上に巻き上げダイヤルがあります。筐体の底部にフィルム品質保証期間が書いてあり、保証期間を確認できます。

「写ルンです」の使い方

使い方はかんたん2ステップ!

1.「巻き上げダイヤル」を止まるまで巻きます。

「写ルンです」背面の巻き上げダイヤルの位置を示した写真。背面右上に巻き上げダイヤルがあります。


2.ファインダーを覗きながら、シャッターを押して撮影します。

「写ルンです」正面のフラッシュの位置を示した写真。正面から見て右側にフラッシュがあり、フラッシュスイッチを入にしてシャッターを押すと光ります。

撮るときに気をつけるポイント

撮影の時に気を付けることが2つあります!
1.フラッシュ、2.撮影距離です。

1.できる限りフラッシュをつけよう!

フラッシュの有無による比較画像

スマホだと暗い場所でも明るく撮れることが当たり前になっていますが、「写ルンです」の場合は、すこしでも暗い場所だと真っ暗になってしまうことがあるのでご注意を!
日中でも曇り空や日陰、室内など光が当たりにくい場所では、できるだけフラッシュをONにして撮影しましょう。

<フラッシュがオススメなシーン>
・室内、車内
・夜
・日陰、木陰
・曇りの日
・逆光

フラッシュのたき方の説明画像。正面のスイッチを上にすれば、フラッシュON!上部の赤いランプが点灯したら撮影準備完了!
屋内でのフラッシュの有無による比較画像
屋外(夜)でのフラッシュの有無による比較画像
屋外(日陰)でのフラッシュの有無による比較画像
編集部 M

実際の見た目よりも暗く写ってしまうことが多いため、少しでも「暗いかな?」と思ったら、迷わずフラッシュON!

2.撮影距離の目安は1m以上

至近距離で撮影されたバラがボケてしまっている様子
至近距離で撮影された被写体がボケてしまっている様子

実は、「写ルンです」は至近距離が苦手なんです。目の前にある食べ物や近めの自撮りを撮ろうと思ったらボケてしまったという方も多いのではないでしょうか?
ピントを合わせて撮りたい場合は、撮影距離は1m以上がおすすめです。

編集部 M

至近距離でも面白く撮れますが、くっきり撮りたい場合は1m以上離れるのがおすすめ◎ フラッシュが届く距離は~3mまで!

屋外(昼)で撮影距離10mから撮影した写真
10m
屋外(昼)で撮影距離5mから撮影した写真
5m
屋外(昼)で撮影距離3mから撮影した写真
3m
屋外(昼)で撮影距離1mから撮影した写真
1m
屋外(昼)で撮影距離30cmから撮影した写真
30cm
屋外(夜)で撮影距離5mから撮影した写真
5m
屋外(夜)で撮影距離3mから撮影した写真
3m
屋外(夜)で撮影距離1mから撮影した写真
1m
屋外(夜)で撮影距離30cmから撮影した写真
30cm

撮った後はどうするの?

「写ルンです」で撮った写真は、スマホやデジカメのようにすぐに見ることはできません。写真屋さんなどで「現像」してもらいましょう!

そもそもフィルムの「現像」って?

「写ルンです」の中にあるフィルムに写された像を見えるように処理することをいいます。「現像」した後のプリントやデータ化の際、明るさや色の補正をお願いできる写真屋さんもあります。

写真屋さんでよく聞く「ネガ」とは?

「写ルンです」とネガの画像

ネガとは「ネガフィルム」を略したもの。「写ルンです」の中にあるフィルムは「現像」の工程を経て、色が反転されたネガフィルムになります。

ネガフィルムがあれば、写真屋さんや暗室で写真プリントにすることができます。また、専用のスキャナーでデジタルデータにもなります。

もし、写真プリントやデジタルデータがなくなっても、ネガフィルムがあれば再現でき、さらに大きなサイズのプリントやデータにすることもできます。

スマホに直接ダウンロードすることも

撮った写真をスマホで画像として見たい場合は、CDもしくはスマホに直接ダウンロードできるサービス(※)もあります。友だちに共有したり、SNSにアップするときに便利ですね!

「写ルンです」で撮影した写真の3つの利用方法を説明する画像。①現像フィルム・プリント・フジカラーCD。②現像フィルム・フジカラーCD。③スマホでダウンロード。スマートフォンへの転送サービスについては現像を出す写真屋さんへご相談ください。

※取り扱いサービスについては、お近くの店舗にお問い合わせください。

撮った写真をカタチにして思い出を二度楽しむ

「写ルンです」で撮影した写真をアルバムにまとめている様子

撮影した写真はプリントしてアルバムにまとめるのもおすすめです。ハーフサイズプリントは手のひらサイズで、たくさんの写真を見開きで一気に見ることができます。
カタチにして見返せば、その時の思い出に浸ることができ、「あのときこんなことあったね!」と友達と一緒の時間がさらに盛り上がります。

「写ルンです」について、少しは知ってもらえたでしょうか?
是非お出かけの時に、「写ルンです」をお供に撮影を楽しんでみてください!

2023.07.26公開
2025.04.01更新

この記事で紹介した写真プリントはこちら!

ハーフサイズプリント

女性2人でアルバムにまとめたハーフサイズプリントを見ている写真

かわいさを追求した、てのひらサイズの小さな写真です。トレーディングカードと同じ大きさで、日々の何気ない写真でもおしゃれに楽しめます。