自然光を活かして毛の質感をきれいに撮る

――カザワさんの猫写真はどれも本当にかわいいですね。猫の撮影で意識していることはありますか。
カザワサキエさん(以下、カザワ):愛猫のもっぷは、淡いグレーとベージュが混じったパステルサビ猫で、その毛色をうまく出すのが難しく、光の加減はいつも意識しています。
自然光だと猫のやわらかい毛の質感まできれいに写るので、できるだけ天気が良く、部屋に自然光が差し込む時間帯に撮るようにしています。ただ、日差しが強すぎるとコントラストが強くなり、写真の一部が真っ白になってしまうので、その場合は薄手のリネンのカーテンを軽く閉めて撮っています。


カザワ:猫がカメラを嫌いにならないよう、一度に撮るのは10枚程度にとどめているので、撮影はタイミングとスピード勝負。部屋によっても光の加減が違うため、事前に各部屋で試し撮りをして明るさをチェックしておくこともあります。
――どうしても暗くなってしまうときは?
カザワ:スマホで撮影した後に、スマホの機能や加工アプリの機能を使って「露出補正」(明るさの調整)などをすることで、写真全体の明るさを自然に整えることができます。

カザワ:ちなみにスマホで撮ると写真の全体的な歪みが気になることもあります。その場合も補正機能を使って、水平性と垂直線を意識しながら傾きを調整すると、写真のクオリティがアップしますよ。
愛猫お気に入りの場所で低めの位置から撮る
――どの場所で撮れるかは、猫たちの気分次第かもしれませんね。

カザワ:そうですね。ただ、基本的に猫のお気に入りの場所では、リラックスした良い表情や動きが撮れることが多いですね。我が家では、窓辺に置いたカゴのベッドが猫たちのお気に入り。そこでは、ゴロンと寝返りを打ったり、変な寝相で寝ていたり、かわいくくつろぐ猫たちを撮影できる確率が高いです。
――アングルのポイントはありますか?

カザワ:私は猫の鼻と鼻先から口にかけてのマズルが好きなので、正面から撮るときはカメラを低めに構えてローアングル気味に撮るのもかわいいと思っています。
猫は基本的に何をしていてもかわいい!

――そもそも、カザワさんの考える“かわいい猫の写真”はどんなものでしょう?
カザワ:かわいさの基準は本当に人それぞれだと思うんですが、個人的には「無防備な猫」をとらえた写真が好きですね。素直でわかりやすい猫たちの表情や行動が、もうかわいくておかしくて!


カザワ:たとえば、イカ耳や半開きの目や気乗りしない表情も好きですし、頭隠してお尻丸出しとか、険しい顔で寝ている姿にも惹かれます。

カザワ:猫って、何をしていてもかわいいと思うのですが、その中でもとくに「うちの子のかわいくてたまらないところ」を日頃からよく観察して見つけておくと、かわいい写真を撮りやすくなるかもしれませんね。
かぶりものや小物を使うと年賀状らしい写真に

――かわいい猫写真はポストカードや、今の時期なら年賀状にも使えると思います。年賀状用の写真の撮影アイデアはありますか?
カザワ:年賀状用なら、あえて家族写真風もよいと思います。私はたまに猫たちを両手に抱えて撮影をしますが、毎回違う表情が撮れて楽しいですね。飼い主が加わることで、猫のかわいらしさがさらに際立つ気もしています。

カザワ:あとは小物で遊んでみても。来年はうさぎ年なので、猫が嫌がらなければ、かぶりものでうさぎに変身してもらったり、冬らしくマフラーを巻いたりすると、かんたんにおしゃれでキュートな写真が撮れます。

カザワ:個人的には映えを意識して過剰につくりこむより、これくらいシンプルな感じが好みです。
写真が引き立つシンプルな年賀状デザインがおすすめ

――かわいい写真がたくさんあると、どれを使うか悩んでしまいそうです。
カザワ:とっておきの一枚があるなら、それを大きく使うと印象的な年賀状になると思います。背景が広めで落ち着いた色味のものだと、文字入れやレイアウトもしやすいですね。

カザワ:複数の写真を使ってコラージュ風にするなら、同じときに撮影した写真を使うとトーンに統一感が出ます。また猫の正面の顔だけでなく、横顔や全身、引きの写真や寄りの写真などを組み合わせると単調になりません。


カザワ:三角のお耳や丸い手などパーツの写真も、かわいいアクセントになります。
年賀状が猫友だちとのコミュニケーションツールに

――今回、猫の写真を使ってフジカラーの年賀状を体験いただきましたが、いかがでしたか。
カザワ:今まで愛猫の写真で年賀状をつくろうと思ったことがなかったので新鮮でしたし、楽しかったですね。どんな写真でつくろうかなと、猫を眺めたりなでたりしながら考えていると、よりいっそう猫のことが愛おしくなりました。

カザワ:今回の年賀状で、猫と手を繋いでいる写真を入れたのですが、人が加わるとあたたかみが増す気がします。
――つくった年賀状はどなたに送りたいですか。
カザワ:まず、愛猫2匹を保護して私に託してくださった保護主さんに元気な報告も兼ねて送りたいですね。それから友だち、とくに猫を通じて知り合った人たちに送りたいです。散歩などで外へ出かける犬と違って、猫はずっと家の中にいるので家族以外の人と触れ合う機会がありません。年賀状なら気軽に猫友だちとコミュニケーションがとれるので、今から送るのが楽しみです。

――1枚無料で見本刷りの年賀状が手元に届いたご感想はいかがですか?
カザワ:今回は「写真キレイ仕上げ」でつくってみました。やはりプリントがとてもきれいです。一般的な印刷と違い、写真プリントと同じ印画紙を使っているので、仕上がりは、とてもなめらかでした。厚みのある紙なので高級感がありますね。

――フジカラーの年賀状で猫好きにおすすめしたいポイントは?
カザワ:デザインの種類が多いので選ぶのにワクワクします。今回は使わなかったのですが、次は手書きの文字やイラストを入れられる「手書き機能」も使ってみたいですね。やっぱり手書きの文字が入るとあたたかみも生まれて、特別感も出ると思うので。猫が話している風にフキダシであいさつ文を書いてみたいですね。

カザワ:最近は年始のあいさつもメールやLINEで手軽に済ませてしまうことが多いけれど、やはりポストに年賀状が届いていたらちょっと心が躍ります。今回、猫の写真で年賀状をつくったことをきっかけに年賀状の良さを思い出しました。これからまた年賀状をつくって送っていきたいなと思います。

グラフィックデザイナーとして活動後、伝統的な手縫い靴の手法・ハンドソーンウェルテッド製法やオートペディ(ドイツの整形靴)の基礎を学び靴の世界へ。現在、古い一軒家の住居兼アトリエで、オーダーメイドシューズの製作や靴教室を開いている。愛猫「くるりともっぷ」を溺愛する無類の猫好き。
2022.11.16公開
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フジカラーの年賀状

年のはじまりだからこそ、大切な友だちや、しばらく会えてない家族に大好きな気持ちを伝えること。写真や手書きのメッセージを入れると、気持ちももっと、伝わります。